こぶたのラッパ » 12月 2013

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日常

盗作の思い出

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最近「昆虫交尾図鑑」のネット画像模写のニュースをみたせいか、ふと昔のことを思い出しました。

小学1年生のころ、「お話を作る」という国語の宿題があり、次のような文章を書いたことがあります。

あるところに一わのカラスがいました。
カラスが空をとんでいると、ふうせんがうかんでいました。
ふうせんを見たことがなかったカラスは、そのふうせんをくちばしでつつきました。
するとふうせんはパンとわれて、びっくりしたカラスはにげていきました。

  
まあ一見どうでもいい内容ながら、小学1年生が書いたにしては物語っぽく書けていたのが受けたのでしょうか。
担任の先生が非常に褒めてくれた上、クラス全員の前で読み上げられさせたりもしました。
そして、「さかい君、すごく上手に書けたから、もっと続きを書いてきてね。」と大人ならではの軽い口約束を投げかけられ、もちろん子供の私は追加の宿題を命じられたと思い、家に帰って続編を考えなければならなくなってしまいました。

じつはこの「カラスとふうせん」の話は、家にあった雑誌か何かに書いてあった文章をネタに、盗作したものだったのです。
もちろん一字一句変えずにそのまま書き写したわけではなく、その読んだ文章のアイディアをそのまま取り込んで書いたというわけですが。

その時の自分の感情としては、絵を描く時に対象物を見るのと同じように、単に模写しているだけといった気持ちだったと思います。
ですので罪悪感なんかもなく、本当に無心にこの文章を書いたのでした。

で、その続編の話ですが、ほとんど話の筋は変えずに風船の数だけたくさん増やして、パンパンパンとたくさん割れてカラスがびっくりしたという話を書きました。
ふうせんが割れたところが面白いと言われたので、そのままそこの部分を派手にしたら受けるのかなと考えたのです。
本当に今考えるとアホみたいな考えですが、そのころの私にはそれくらいの頭しかなかったんでしょうね。

あくる日に学校で、先生に続きを書いてきたと伝えたところ、先生は中身をあらためることなく、またみんなの前で読み上げるように仰ったので、その二番煎じの話をちょっと照れながらも読み上げました。
先生は少しびっくりしたみたいな顔をしていたのを思い出します。

同級生が何を感じていたのかはよく分かりませんが、明らかに受けが悪いことだけは理解出来ました。
読み上げた後、後悔とか恥ずかしいとかそういう感情ではなく、「人の真似をするだけでは受けない」という思いだけが強烈に心に焼き付きました。

今でもプログラムコードのコピペをする度に、この小さいころのエピソードがふっと頭に浮かんできます。