息子のために、自作のお話を聞かせることがあります。
桃太郎などの挿入歌を歌っているためか、息子はお話のことを「うた」と呼んでいます。
最初は「おむすびころころ」とか「桃太郎」ばかりでしたが、何となく自作のお話を聞かせていると、次の日もその話を聞きたがったりして、そうかそうかと喜んでおかしな話をしてあげています。
最近気に入っているのがこの「おしっこ太郎」。
夜になかなか寝なくてグズグズしているときに、この「おしっこのうた」で機嫌を取り繕いました。
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むか~しむかしある所に、おしっこ太郎という男の子がいました。
おしっこ太郎は、いつもしーっとおしっこをし続けていました。
「おしっこが止まらないよう」
おしっこ太郎はそう泣きながらしーっと走り回っていました。
そこへ、ブタの神様がふわふわっと下りてきて言いました。
「どうしたんだい、おしっこ太郎。何をそんなに騒いでいるんだい?」
「おしっこが止まらないんです。どうか止めてください。」そうおしっこ太郎が答えました。
ブタの神様は言いました。
「私はブタの神様だからおしっこは止められないなあ。知り合いのおしっこの神様を連れてきてやろう。」
そう言って、ブタの神様はふわふわっと上のほうへ行ってしまいました。
おしっこ太郎がおしっこをしーっとしながら待っていると、ブタの神様とキリンの神様がふわふわと降りてきました。
「おしっこの神様が今ちょっといなかったので、代わりにキリンの神様を連れてきたよ。」
そうブタの神様は言いました。
キリンの神様はおしっこ太郎を見て言いました。
「私はおしっこの神様ではないので、おしっこは止められないなあ。でも、君はちょっと首が短かするのではないのかね。首を長くしたらおしっこが止まるかもしれないよ。」
おしっこ太郎は首が長くなるのはイヤだったので、「いえ、いいです。」と答えました。
ブタの神様がまた言いました。
「もうそろそろおしっこの神様が帰ってきたかもしれない。またちょっと待っていなさい。」そう言って、キリンの神様と一緒にふわふわと上に行ってしまいました。
おしっこ太郎がまたおしっこをしながら待っていると、今度こそおしっこの神様が降りてきました。
おしっこの神様が言いました。
「おお、おしっこ太郎や。おしっこが止まらないのかい。それじゃあちょっとついて来なさい。」
そう言って、おしっこの神様はおしっこ太郎の手を引いて歩き始めました。
おしっこの神様が言いました。
「この扉を開いて、中のいすに座りなさい。」
おしっこ太郎は言われたとおり、扉を開けて中にあった小さないすに座りました。
そこはトイレだったのです。
「わ~。トイレでおしっこすると気持ちいいです。」
おしっこ太郎が喜んでしーっと思う存分おしっこをすると、ぴたりとおしっこが止まりましたとさ。
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いろいろすみません。
子供って下ネタ好きなんです。