個人的には特許取っちゃった方がいいんじゃないかというくらいのヒット作です。
そもそものきっかけは、「ドラえもん ふしぎのサイエンス 1 手回し発電タケコプター」を自分のため・・子どものために購入し、それが数週間でこわれてしまったことです。
こわれたといってもプラスチックのギヤが甘くなっただけですが、うまく飛ばなくなってしまったので、思い切って手回し部分を空飛ぶドラえもんから切り離して、自分の工作に使うことに決めました。
はじめは手回し発電でモーターを動かして、前後に進むだけのシンプルな車を作るだけの予定だったのですが、意外と簡単に出来ちゃったので、車らしくカーブできるようにステアリング機能を加えることにしました。
試行錯誤のうえ何も良い思い付きが得られなかったので、ラジコン屋さんに行って助言を得ることに。
当時住んでいた大阪の日本橋に手回しラジコンver1.0(前進・バック機能のみ)を携えて、ヒマそうなおもちゃ屋さんに相談してみたのですが、「あー・・・、無理だと思いますよ。」とあっさりと断定されてしまいました。
話を聞くと、どうやらステアリング周りはラジコンの中でも構造が複雑になりやすい部分で、素人が作ってどうなるものでもないのだそうです。
「あー・・・。やっぱり無理ですかね」と言いながらもねばって色々質問したり、ラジコンの構造を見せてもらったり、1時間近くさんざんに仕事の邪魔をしてきました。
何だかんだいってMAKE好きな人が働いているので、楽しんじゃうんでしょうね。こういう素人いじりも。
おかげでラジコンの前輪をいかに動かせば良いのかだけは分かったので、その後パーツ屋さんを巡り、必要そうなパーツを選び出し、つけては失敗、外しては失敗を繰り返し・・・ようやく完成したのです!!
1. 手回し発電機を奥に回すと前進(↑)
2. 手前に回すとバック(↓)
3. 手回し発電機に取り付けたボタンを押しながら、奥に回すと前輪が右に(→)
4. 同じくボタンを押しながら手前に回すと前輪が左に動きます(←)
この不思議な操作感をぜひ直接体験してほしいところですが、淡路島に来ていただくしかありません(笑)。
ところで、「手回しラジコン」で検索すると、すでに商品化されていて驚きました。
私が作ったのなどより数段洗練されており、手回し部分と車本体は紐でなんかつながっていません。
一点自作の方が優れている点と言えば、事前の充電が不要というところでしょうか・・・
というわけで特許の夢はあっさり崩れてしまうわけですが、なんでも自分で作っちゃう精神はこれからも続きます!