コンピュータ

オラ、ドラゴンレーダーを作るぞ(1)

*** 1.1 事始め

先週、カリフォルニアにあるシャスタ山に再訪してきました。
シャスタ山へは3年前に初めて訪れ、その時の日記はこぶたのラッパに書いています。
今回の旅行記はメンドクチイので興味のある方はパートナーのブログをご覧ください。

その旅行中に立ち寄った本屋さんで一冊の本を購入しました。
それが『Geek Dad(ギークなパパ)』。
まだ翻訳されていないので、アメリカのAmazonへのリンクになっています。

今でも2歳の息子とはよく遊ぶのですが、まったく考えたこともないような遊び方の提案に大興奮し、帰りの機中で読破してきました。
そんなに英語は得意ではありませんが、実用的な内容なので結構簡単に読み進められました。

その中でも作ってみたい!!と思ったのがこれら。

まえがき:Arduinoを使ったオートパイロット飛行機
4. エレクトリック・折り紙
5. サイボーグ風ハロウィンかぼちゃとギーク・オーナメント
11. ラジコンカーを使った破壊対決
12. 風船を使って空からデジカメで撮る
14. いつでも蛍
17. アウトドア・ムービー・シアターを作る
24. 二進法カレンダー
27. LEGOランプ

「子供を遊ばせる」ことではなく「子供と一緒に最高に楽しみ遊ぶ」ことを目標とした本で、著者のKen Denmeadさんが実際に自分の子供たちと一緒に作ったり、自身のサイト「GeedDad」に投稿された選りすぐりのアイディアが満載です。
読んでるとわくわくしてきますよ~。

特に気になったのが、Arduino(アルドゥイーノ)というマイコンキット。
これまでも一度jouet bleuというマイコンキットを購入したことがあったのですが、あくまで教育用ということで拡張機能なしのため、LEDを光らせたりボタンでLEDを制御することくらいでおしまい。もっと色々作りたい!と思わせるものではありませんでした。

Arduinoも基本的な使い方はjouet bleuと同じですが、センサーやもろもろの拡張モジュールが世界中で開発・公開・販売されていて、一大コミュニティが出来上がっています。
主な遊び方として、LED、赤外線センサ、GPS、デジタルコンパス、LCD、モーター、3軸加速度センサ、サウンド、etc.. とにかくいろいろあるんです!

*** 1.2 なぜドラゴンレーダーなのか

そもそもドラゴンレーダーが何かをご存じない人のために説明しますと、漫画ドラゴンボールに登場する、ある意味もっとも重要なアイテムです。
漫画ドラゴンボールは、世界に7つある「ドラゴンボール」を集めると、シェンロンと呼ばれる龍の神様が現れて願いを一つかなえてくれる(その後ボールは世界中に飛び散り、一年間石となる)という設定がベースになっています。
ドラゴンレーダーはそのドラゴンボールを探すためのこういう機械。

ドラゴンレーダーを操作するブルマ

ドラゴンレーダーを操作するブルマ

今回作る予定のドラゴンレーダーは、ドラゴンボールを見つけるというハイスペックなものではなく、事前に設定した緯度経度の場所を画面上にマッピングするごくごく簡単な(に違いない)機械です。

*** 1.3 ここで昔話

昔、私がまだ高校生だったころ、当時小学生だった妹とその友達から、次のようなお願いをされました。
「ねえねえ、宝の地図つくってよ」
よく漫画に出てくる○○から東へ20歩、さらに北へ5歩いき・・・的なものをお願いされた覚えがあります。

当時の私は非情にも、「えーめんどくさい」とむげに断ってしまいました(まあ、今でも同じように答えるかも・・・)。
妹もしぶとく何度かお願いしてきたのですが、「めんどくさい」「また今度」でお茶を濁して、結局宝の地図を作ることはありませんでした。

この出来事を妹が覚えているかどうか走りませんが、私の中ではなぜか1年に一回くらい良心の呵責とともに思い出され、「ああ、作ってやればよかったなあ」と何とはなく遠くを見つめることになるのでありました。

このドラゴンレーダーが完成した暁には、お宝をあちこちに設置した後に、お宝の位置を記憶させたドラゴンレーダーを妹に渡すことになるはずです。
美談で終わるとよいのですが・・・

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