先日、友人から「獣の奏者」という本を借りました。
獣の奏者 I 闘蛇編 | |
上橋 菜穂子
講談社 2006-11-21 by G-Tools |
全4冊の単行本で、作者である上橋菜穂子さんの別の本で雰囲気に慣れていたこともあり、一気に最後まで読み終えました。
実は2巻まででいったん完結しているお話で、読者からの強い希望で続く3~4巻が書かれたという経緯があるのですが(あとがきで知りました)、最初から後編を意識していたかのような統一感を感じました。
最初から全体の世界観をしっかりと作り上げた上で書かれているんでしょうね。
こういうことは、本当に誰も真似できるものではないと思います。
前編から後編に読み進むにつけて、舞台となる世界が少しずつ広がっていきます。
そして、町の名前や川の名前が増えていくと、ついついメモを取りたくなります。
ウラムをはじめ、イキシリ、トグラムの隊商都市は、それら三つの都市より、はるかに東にあり、かつてハジャン王国の都であったハジャに近かった。
イミィルと、我がリョザ神王国のアマスル領とは、馬車ならば四日、早馬であれば二日でつける距離。イミィルを落とされたら…
こんな文章があると、つい巻頭の地図を参照したくなるのですが・・・なぜか獣の奏者には、地図がついていない!
友人に借りた単行本についていないだけで、別の版にはあるのかもと思い、インターネットで検索したりもしたのですが、なぜかこの小説の世界地図は作られていないようです。
確かに2巻までであれば、強いて作らなくてもよいかもしれませんが、全4巻になったからにはぜひ作ってほしいものです。
・・・ということで、本当に勝手ながら作ってしまいました!
なんというか、自分と貸してくれた友だちのためだけに作りましたので、無いよりましレベルなんですけど、私以外にも地図が欲しいと思っている人もいると思いますので、記念として(?)ブログにアップしておきます。
地図作成に作ったメモも一緒に・・・
あと、印刷しやすいよう、PDFファイルもついでに。
印刷用PDF(A4印刷で、余白を切ると単行本にはさめるサイズ)
大公(アルハン)領が小さすぎるとか、西部の街々の位置関係が実は適当とかいろいろあるのですが、まあ趣味の作成ということで。