Android8&9の検証用に購入したHUAWEI nova light 3の撮影テスト。
Category Archives: 日常
七輪にアダプターを付けたらすごく便利になったよ!
1、2月に灘の炭焼き見学&お手伝いで大量の炭をいただいたので、今年の冬はふんだんに火鉢を稼働しています。やっぱり炭はええのう。。
火鉢があると豆炭あんかの豆炭を熾すのも簡単で、とにかく便利です。
豆炭を単体で火をつけるのはなかなか手間ですが、火鉢があるとたとえ消えかけの炭でも確実に真っ赤っかに熾してくれます。
炭と言えば、火鉢以外にも七輪・バーベキューコンロで魚介やお肉を焼くのが定番ですが、うちでは主に焼きそば、焼き芋、おでん、お魚を焼くのに重宝しています。
残念ながら、上の写真に写っている鋳物プレート(イワタニのCB-P-OM2)は製造中止になっていたようで、代替えはフッ素コーティングのフライパンみたいのになってました。多分炭では使えない・・・
この大きさだとちょうどプレート裏の四本足が七輪にジャストマッチして、超便利なんですけどね。
もしホームセンターで売れ残ってたら即買い必死のおすすめアイテムです。
アダプター(七輪上置き)はつい最近買い足したのですが、それまではむりやり石や鉄の棒を使ってかさ上げして鍋をのっけてました。
七輪の上にどんと鍋を置くと空気の流れが悪くなるし、多めの炭を使うと上にはみだして鍋底を汚すしで、とにかく手間ひまかかってました。
ですが、アダプター購入後は気楽に干物を炙ったり、余った炭で晩飯を作ったりと普段使い可能なまでに重宝するようになっています。
わが家にはもう一つ、「イモッ子もちっ子」という商品があって、これも昔Amazonで買ったはずですが、今は売ってませんね・・・
やっぱり買う人いないんでしょうか。
七輪の使い方は、他にもお家ごとにいろいろ良い方法がありそうですが、もしおすすめの使い方なんかあったらコメント下さいませ。
ついでに炭おこしの写真も撮りましたので、書いときます。
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久しぶりの東京でのお買い物
沼島生活の魅力をあらためて感じた「ひょうごキッチンvol.1」(ゲスト参加)で久しぶりに東京に行った際、なつかしの東急ハンズや紀伊国屋へ行ってきました。
購入して帰りの新幹線で読んでいたのはこれ ↓
英語圏の小学生向けの英文法の本ですが、いろいろと細かい小ネタが満載で、読んでいて飽きません。
もう一つ昔から欲しかったワイヤーソーも買っちゃいました。
用途の欄には、「鉄、しんちゅう、チタン、プラスチック、木、ウレタン、アルミニウム、ゴム、ベークライト etc」とあり、さっき小枝を切ってみましたが、まあ切れます。
切れますけど、ノコギリのほうが楽ちんです(当たり前?)。
でもアウトドア旅行にノコギリ持っていくのは面倒ですが、これは本当に軽いので気軽にいつでも持ち運べます。
出先でうまい形の枝を見つけられれば、簡易糸ノコにもなるかも。
伏せ焼き穴(炭焼き)用の小屋掛けと、ハンモック台の作成
こないだ作った炭焼き用の穴が雨で濡れないよう、屋根をかけてみました。
四隅の柱が結ぶ四角形は、なるべく直角になるよう気をつけたのですが、やっぱり曲がってしまいました。
同サイズのベニヤ板とかを用意したらバッチリなんだろうなー。
こんな小さな小屋でも一人で棟上げするのは難しく、近所の子どもたちに手伝ってもらって気合で柱を立ち上げました。
大人の人からも手伝うよーと言ってもらっているのですが、やっぱり子どもがお願いしやすい・・・(笑)
材料はこれも近所で拾ってきたもので、家の建て替えで出た古い柱や板です。
かなり年季が入っていますが大きな腐食もなく、大量に刺さっていた太い釘を一本ずつ抜いたら、しっかりとした材木になりました。
屋根はネジ釘で止めましたが、主な構造はホゾ穴とホゾで止めています。
そして・・・余った柱が何本かあったので、去年から欲しかったハンモック台を作りました。
去年の夏、ハンモックをかけられる場所を探してしげしげと家の周囲を眺めていましたが、ちょうどいい柱などがなくあきらめていました。
炭焼き穴の屋根かけを終え、余った柱を見ていてふと思いつき、その思いつきのまま一気に作っちゃいました。
位置が悪くて穴を掘り直したり、ハンモックをかけて乗ってみたらホゾが抜けたりとアクシデントもありましたが、小屋掛けよりはずっと簡単な作業なので楽しく出来ましたよ。
まだちょっと肌寒いけど、今年の夏が楽しみだ~!
ハンモックをくれたNさん、本当にありがとう!やっと使えたよー。
伏せ焼きによる炭づくり(3回目でやっと成功)
去年の12月、生まれて初めて火鉢に火を灯しました。
引っ越し前の津井のおうちは、火鉢を使って暖をとるような雰囲気ではなかったのですが、ここ沼島では古民家を仕事部屋として借りているため、春に引っ越してすぐに「火鉢を使いたい!」と思っていました。
火鉢を使うには、当然炭が必要です。
夏に畑の暖竹(だんちく)を大量に刈り取りつつ、これで炭ができるのでは・・・?とうっすらと望みをかけていて、実際枯れた暖竹を焼却した後に出来た炭を七輪で燃やすと、割といい感じに燃えてくれます。
ただ、繊維が荒くあっという間に燃え尽きるので、これを火鉢に使うのは無理そうです。
秋に入り、近所の方に相談して使われていない火鉢をお借りすることができ、とりあえずネット購入した炭(岩手切炭 なら堅一級品)で使い始めました。
評判通り扱いやすく、火鉢の中ではぜることもありません。煙も一切出ない素晴らしい炭です。
ただ少々値が張り、12kg買っても一冬持たせるのは難しそうです。
というわけで、思う存分火鉢を使えるようにするべく、炭焼きにチャレンジしました。
第一回目 2015年12月26日(土) ↑
炭焼きの方法ですぐに実行できそうなのは、伏せ焼きという方法です。
たたみ一畳ほどの穴を掘り、炭にするための木材をはしご上に並べ、すき間を小枝や枯れ葉で埋めたのち、トタン板と土でふたをして、焚き口から熱風を送ります。
「多摩丘陵の植物と里山の研究室」サイトの「伏せ焼き」の方法というページを参考に、伏せ焼きの準備を行いました。
近所にお借りしている土地の一角に穴を掘り、島のあちこちに落ちている枯れ木や倒木をのこぎりで適当な大きさに切って炭材とし、先月刈り取った暖竹をすき間に詰めます。
トタンは穴よりも小さなものを使いますが、トタンと穴のすき間から土が入り込んでしまい、どうにもうまく土をかぶせることができません。
暖竹をぎりぎりまで並べて、その上から土をかぶせることで、ようやく炭焼きができる形になりました。
通常はステンレスの煙突や耐火レンガの焚き口をつけるそうですが、ありものを使うことがテーマ?なので、島内で拾ったり譲り受けた瓦を代用品としました。
焚き口に暖竹をつめて火をつけたところでちょっと感動。
こういう機会を得られたことにあらためて感謝です。
しかし、そんな感慨にひたる暇もないまま、さっそく問題発生です。
焚き口で燃やした火の煙が穴の中に入らずに、そのまま外に流れていきます。
伏せ焼きの穴は、がけの端っこに作っており、風向きも西風が焚き口に入るような感じだったのですが、どうもうまく風が流れてくれません。
火を起こす位置を変えてみたり、火おこしの枝の置き方を変えてみたりしましたが、思い通りに流れてくれません。
試しに焚き口の上にトタンの屋根を付けたところ、ついに炭材の並ぶ穴に流れ込むようになってくれました。
参考としていたページには「煙突からいがらっぽい臭いがして来たら、焚き口をせばめる」と書かれていたのですが、いがらっぽい臭い・・・?という感じでうまく感じがつかめません。
10分おきくらいで臭いを確かめるのですが、これかなあ・・・というあたりで見当をつけ、焚き口に瓦を並べて穴を小さくします。
後は6時間程度で炭化が終わるそうなので、時間だけを目安に炭焼きを終了しました。
翌日朝の確認までワクワクの夜を過ごしました・・・が。。
中をあらためたところ、まるで生焼けの状態でした。
なんかあたり一面、失敗した部屋干しみたいな臭いがしています。
トタンと穴のすき間から中に土が入り込みすぎたことと、すき間に詰めた暖竹が思ったより乾燥しておらず全然燃えてくれなかったこと、焚き口の火おこしが弱すぎたこと、中に熱風がきちんと送られなかったこと、などなど反省点が次々に見えてきます。
まだ朝も早い時間なので、その日のうちに第二回目の炭焼きにチャレンジすることにしました。
第二回目 2015年12月27日(日) ↑
しょぼんとしていても仕方がないし、炭材もきれいに残っているので、そのまま第二回目の伏せ焼きを実施しました。
前回の反省点を踏まえ、次の点を見直しました。
- 窯内の左右のすき間が小さすぎたので、穴の幅を広げる(空気の流れをよくする)
- トタン一枚では周りのすき間から土が入り込むため、トタン二枚を横に並べて使う
- 炭材のすき間に詰めたり、焚き口で燃やすための木々には、完全に乾燥した暖竹を使う(手でぽきっと折れるもの)
- 温度が上がるよう、穴底に瓦を敷き詰める
- 小さい段ボールをうちわ代わりにし、窯内に熱風を送り続ける
昨日の失敗があるので、今回はとにかくガンガンに火をつけます。
昨日は2時間程度で焚き口をせばめましたが、今回は倍の4時間くらい燃やし続けました。
思ったよりも長くなってしまったのは、燃やすための材料が無くなる都度、周りに拾いに行っていたことが影響。
でもついに、煙突から「いがらっぽい」臭いが出てきました!
3秒と臭いを嗅ぎ続けられない、ひどい臭いです(笑)。これなら間違いようがない。
・・・がここで新たな問題が。
炭化が進んでいるためか、どんどん上にかぶせている土が沈没していきます。
上から土をかけてもかけてもあちこちから出る煙を止めることができません。
仕方がないので最後にはブルーシートで煙を漏れるのを防ぐところまで行きました。結局全然防げなかったわけですが・・・
そして次の日。とりあえず生焼けということは絶対にないはずなので、もし灰になっていたとしても一区切りのつもりで結果を確認します。
この開けてみるまで分からないというのが本当困るんですよね・・・
ほぼ全部、灰になってしまいました。
ただ、気分的にはなぜか昨日よりも気持ちがいい。
予期せぬことが起こったにせよ、昨日の問題点を解決できたせいでしょうか。
ほんのわずかに残ったまだ熱い炭を水を貯めるカメに入れ、第二回目の伏せ焼きを終えることにしました。
第三回目 2016年1月7日(木) ↑
ようするに一回目(すべて生焼け)と二回目(すべて灰)の真ん中(すべて炭)を狙っていけばいいわけです。
「いがらっぽい臭い」の判断もつくようになったし、もろもろの改良を追加して、第三回目の開始です。
前回の反省点と見直したところはこちら
- 底と側面に敷き詰めた瓦は熱くなりすぎるので止める
- トタン二枚だと真ん中が陥没するので、大きめの鉄板(これも廃屋から拾ってきたもの)一枚に変更
- 後半に土が沈み込み、すき間ができて空気が入り込んでしまうため、側面に段差をつけてそれ以上鉄板が落ちないようにする
- 炭焼きの途中で、焚き木を探さなくてすむよう、多めに焚き木を準備
- 途中の温度がわかるよう、非接触式の温度計を用意
- 煙突の周りや焚き口、鉄板の周囲をふさぐ土から煙が漏れないよう、水で土を練って粘土化し、しっかりと空気をふさぐ
- 敷き木が転がったりしないよう、土を盛って敷き木の代わりにする
いろいろネットで調べたところ、煙突の温度で中の状況が分かるということなので、550度まで図ることができる温度計を購入しました。
簡単にお湯の温度や土の温度を測れるので便利です。
というか、第三回目の伏せ焼きはこれのおかげでうまくいきました。
そして、ガンガン燃やすことわずか30分。早くもいがらっぽい臭いがしてきました。
焚き口から中をのぞき見ると、炭材に火がついていて、真っ赤になっています。
これはいかんとばかりに焚き口を小さくしました。
ここまでバタバタと作業していましたが、一段落したところで温度計を使った計測開始。
何回か計測したところ、穴の左側は高温になっていますが、右側は完全に火が消えてしまっているもよう。
内部の燃え方にムラができているようです。
このままだと第一回目の生焼けの再現になってしまいそうなので、せまくした焚き口を広げ、火をつけ直しました。
何度か焚き口をせばめる→広げて燃やし直すを繰り返したのち、作業開始から二時間たった11時半ごろついに全体が一定した温度になってくれました。
ここで一度お昼を食べに家に帰り、1時半ごろ戻ってきたら、ものすごい勢いで煙が出ています。
炭化が進み全体が10センチくらい陥没したため、すき間ができて一気に中身が燃えていました。
焚き口から中を覗き込むと、全体が赤々と燃え盛っています。
こりゃまずいっっ!!と焚き口を完全に閉じ、あっという間に作業完了しました。
あまりの急展開に写真は撮っていませんが・・・
焚き口をせばめてから6時間くらい放っておけばいいと思いこんでいて、安定した経過に気が緩んでいましたが、わずか2時間で炭化が完了してしまいました。
朝の9時半から初めて午後1時半に終わったので、これくらいなら気軽に作業できていいかも。
煙突は瓦製のためかほとんど温度が上がらず、結局焚き口から中の温度を測るだけになりました。
それでも中の状態を推し量ることができるので、温度計は炭焼きの必須アイテムといえます。
そして翌日。
あれから結局、土が陥没することもなく、不安と期待のオープンの時間です。
今回はうまくいきそうな予感があり、夜もあまり眠れませんでした。
正直寝つきはすごく良いほうなので、ワクワクして眠れないのは子供のころの遠足の時以来かも・・・。
そして最後の一人反省会。
- 敷き木代わりの盛り土に触れていた部分が温度が上がらず、生焼けになってしまった
- 最初の火付けは1~2時間くらいかけて、焦らずに全体の温度をじっくり上げること
すごく時間と根気のかかった炭づくりですが、とりあえず満足できるところまでたどり着けて本当によかったです。
近所に詳しい人がいればもう少し早く正解にたどり着けるのでしょうが、いかんせん周りは漁師さんばかりなので、炭焼きに詳しい方を見つけることができませんでした。
でも失敗を面倒がらなければ、ずぶの素人でも一人で炭を焼くことができるものです。
火鉢を使いたいとお願いした時も周りに驚かれましたが、炭焼きをしていることがばれたらまたも驚かれました。
今時ガスも灯油も電気も簡単に安く手に入りますから、あえて炭を使うことなんてないですもんね。
じゃあなんで自分はこんな事をしているのかというと、やはり2011年3月11日の東日本大震災の影響が大いにあると思います。インフラ止まっちゃったらどうするんだろう・・・という。
炭を自分で作ることができるというのは、大げさに言うと燃料代がいらないということです。
調理もできますし、暖を取ることができます。
炭にしなくても薪で同じことができなくはないですが、個人的には煙が出ず、軽量で持ち運び性能も高い炭が好きなんですよね。
もともとが吝嗇な性格で、プログラマーになったのもパソコン一台と電気代だけで仕事ができるというのが性に合ったんだと思います。
135歳まで生きるつもりで暮らしていますので(2112年、ドラえもんの誕生年に135歳になる)、ずっとお金を稼ぎ続けるのではなく、お金がなくても生きていけるようにいろいろとスキルを身に着けているところです。
純粋なカーボンに近い炭を、何の特別な機械もなしに手作りで生成できるというのは、心惹かれるものがあります。
ドラえもんに出てくる「ドライライト」は未来の燃料ですが、炭の持つポテンシャルに通じるものがあるように感じます。
そういえば「ドライライト」も地面に穴を掘って作ってたなあ。
まだまだ炭づくりの入口に立ったところですが、これからもスキルを高めていきたいです。
・・・こんなに長々しい記事を書いたのは初めて。
梅肉エキスづくりで大失敗の巻
沼島でお借りしている畑には梅の木が3本生えており、5月に初めて畑を訪れた時からたくさんの梅の実が気になっていました。
毎年梅の実はスーパーなどで買っていたけれど、今年は買わずに済みそうだぞ・・・と。
とはいえ借りている畑です。
畑の持ち主さんに聞いてみたところ、数年前に亡くなられた奥様が毎年梅酒を漬けられていたそうですが、最近はご主人が自分で作ることもないので、自由に使ってくださいとのこと。
持ち主さん分の梅酒もまとめて作る約束をして、自由に梅とりすることになりました。
好きにできることが分かってからは、梅酒、梅酵素、梅ジャム、梅干しと梅仕事にいそしんでいるのですが(主に妻)、とにかくたくさんあるので、たまたま本に載っていた「梅肉エキス」というものを作ることにしました。
『梅肉エキス』
材料
青梅ニkg
つくり方
1. 青梅を水洗いし、ヘタを取り水気をふく
2. 酸に強い陶器かセラミックのおろし器で一個ずつすりおろし、さらしに包んで汁を十分に搾る
3. 土鍋かガラス鍋に入れて弱火にかけ、アクを取りながら、ときどき木べらで混ぜながら気長に煮つめる。煮つまってきたら、たえず鍋底をこするように混ぜながら火を通す。黒くとろとろになり、木べらで鍋底に筋が引けるようになったらでき上がり。粗熱をとってビンに移す
メモ
常温で何年でも保存できます。
梅肉エキス?という感じだったのですが、青梅だけで作れるし塩も使わないので、大量の梅の消費には持ってこいだなと思いつつおろし器でおろしていきます。
2kgの梅を手作業で下ろすのは気が遠くなるほど大変で、録画していた映画(ハリー・ポッターと秘密の部屋)を見ながら作業しました。
1時間半くらいかかって全部おろし終わり、(ちょうどいい布がなかったため)ザルで果肉と汁を分けます。
ここで大間違いを犯してしまいました。
梅肉エキスという名前から想像していたのは練梅のようなもので、果肉をジャムみたいに煮詰めて作るんだろうと思い込んでいたのです。
最初に汁を分離するのは何となく解せなかったのですが、こっちのほうが早く水分抜けるからかなあと変な思い込みのまま、じゃあじゃあと梅の汁を捨ててしまいました。
それで、残った果肉をほうろう鍋に入れて火にかけて、作り方をもう一度見なおしたところ、「黒くとろとろになり」「木べらで鍋底に筋が引けるようになったら」の文字が目に・・・。
木べらで鍋の中の果肉をこねていても、どうもこの状態になりそうにありません。
うわーーーーーーーーっっっ!しまった~~~~~~~~!
ええ。これって汁の方を使うんですね。
何で「梅エキス」じゃなくて「梅肉エキス」って名前にしたんだよおーーーーー。紛らわしいんじゃボケー!
と散々悪態をつき、妻にはバカにされ、これまでの一時間半を思って呆然としてしまいました。
・・・が、トライアンドエラーは仕事柄慣れているので、二回目の挑戦です。
何時間もの作業が完全に無駄になったと分かった時にも気持ちを切り替えられるかどうかが、プログラマーとして求められる資質かもしれません。
畑に上り、残った梅を見つけ(とにかく取りきれないほどある)、今度は2.5kgの梅で再トライです。
またまた録画していたテレビを見つつ(劇的ビフォーアフター)、指に梅がしみるので指サックをつけつつ、1時間半かけて全部おろし終わりました。
今度はしっかりと絞りきり、2kgちょっとの汁をホーロー鍋に入れて、弱火にかけます。
その間、出来上がった梅肉エキスを入れるためのビンを探して用意していたのですが、鍋の中の汁はどんどん蒸発して無くなっていき、用意したビンはいかにも大きすぎます。
3分の1くらいになった時もまだサラサラで、これはおかしいんじゃないかとインターネットで「梅肉エキス」を検索したい欲が出てきたのですが、グッと我慢します。参考書の問題につまづいて、答えを見るような無粋な真似はしたくないですよね。
その後も梅汁はどんどん蒸発していき、作り方の「黒くとろとろになり」「木べらで鍋底に筋が引けるようになったら」の意味がようやく理解できてきました。
これってほんのちょっぴりしか出来ないのね。
練梅的なものを納豆や和物に混ぜて使うつもりでいましたが、どうやらミキプルーン風なものを作っているようです。
健康食品かな・・・?
そしてついに、完全に煮詰まったものを小瓶に移しました。少な!
ヘラについた梅肉エキスをなめたら、、超々すっぱい!突き上げるような酸味に驚きました。
かなり酸っぱい梅干しを10倍強力にしたような、梅干しを食べるだけでは絶対得られない酸っぱさ加減です。
あらためてネットで「効能」を探したところ、下痢や便秘、胃腸の活性化、血液サラサラ・・・になるそうです。
ミキサーでより簡単に作る方法もあるみたいです。
それにしても、2.5kgの梅がこんな小瓶半分になってしまうとは驚きです。
買ってきた梅ではとても作る気になりませんが、梅がとれ過ぎて持て余している人にはいいですよね。
全部梅干しにしても全部食べたら塩分過多になりそうだし、梅酵素にしても冷蔵庫の場所を取るし、常温で何年でも保存できる梅肉エキス。今年は梅干し作るのやめようかなあという人におすすめです。
太鼓の台の製作
今住んでいる家のすぐ裏には山があり、山へと続く道もきれいに整備されています。
沼島には島中の山をぐるりと歩けるようなトレッキングコースがあり、先日は全4時間コースのうちの半分くらいを家族で歩いてきました。
沼島といえば海!釣り!という人が多いためでしょうか、トレッキングコースはいつも人気がなく、の~んびりと歩くことができます。
昨日はそんな山で拾ってきた木の枝を使って、子どもが持っているミニ大鼓の台を作ってみました。
置く位置によって叩いた時の音が変わりますので、一番いい音のところを見つけるまで時間がかかります。
表、裏のどちらでも使えるので、ベストポジションを探してみたいと思います。
あと、4番めの写真の写っている青いのは、先日お隣りさんからもらった古いバインダーをナイフで加工して作った、レゴブロックの色分け用ケースです。
木工にもすごく便利でいい!
沼島(ぬしま)への引っ越し
ニ年の間お世話になった津井を離れ、3月末に沼島(ぬしま)へ引っ越しました。
津井と沼島は同じ南あわじ市ですが、津井が淡路島の瀬戸内海にあるのに対し、沼島は太平洋側に浮かんでいます。
我が家はこれまでも何度か引っ越しがあったのですが、間違いなく一番難易度の高い引っ越しでした。
- 津井から土生港まで2トントラックで三往復(片道50分)。
- 土生港にてチャーターした船に荷物積み込み。
- 沼島港からはお借りした軽トラ2台に荷物を載せかえて、新居近くの道路まで運び込み。
- 家はかなり奥まったところにあるため、軽トラから下ろした荷物を3台の台車で家まで運び込み。
船を津井の港湾につけてもらえればもう少し楽だったろうなあ・・・
津井の友人、その友人の友人、沼島港で軽トラへの載せかえを手伝って下さった方々のおかげで、一日がかりの引っ越しは無事に終えることができました。
沼島に引っ越してきて早20日間。
息子の入学式も終わり、小学校の全校生徒の名前も全員覚え(息子を入れて11人)、釣りの本も図書館で借りてきて、少しずつ新しい生活に馴染もうとしているところです。
沼島の皆さま、どうぞよろしくお願いします。
津井の「的射の儀」に出させてもらいました
去年はだんじり祭りに参加しましたが、今年はなんと!的射の儀(まといのぎ)という神事に呼ばれて、およばずながら細腕をさらけ出して来ました。
的射の儀というのは津井春日神社の春の大祭で催される神事で、6人の男衆がそれぞれ30本の矢を的に向かって放ち、悪霊(鬼)祓い・五穀豊穣・家内安全を祈願するものです。
南あわじ市の重要無形民族文化財に指定されています。
以前は津井の各地区が順繰りに持ち回りで行っていたそうですが、人が少なくなってきたため、最近では全地区から射手を募るように変わったそうです。
また、これも以前は射手を選ぶのに「若くて未婚の長男男子」といった条件があったそうですが、今は全て一致していなくても良いことになっています。
私の場合「男子」しかマッチしていないわけですが、ご近所には条件から外れていたとか、ちょうど属している地区の持ち回りの時に住んでいなかったなどの理由で射手になったことがない方が結構いて、何だか申し訳ないなと思ってしまいます。
射手に選ばれた後、祭りの1ヶ月まえから週二回集まって、練習を行います。
矢を射る前には舞のような型があり、矢の構え方や放ち方など六人の息がそろうよう練習を繰り返しました。
何といっても矢を射る瞬間が一番面白く、真ん中に当たる当たらないは神事の出来に関係ないと言われつつも、やはりど真ん中に当たるのを狙って競うように何度も矢を打ち続けました。
今年は20代が4人、30代が2人の計6人でしたが、とても気の合う顔ぶれだったため、いかに上手に弓矢を扱えるか情報共有し続けられて、最後まで楽しい1ヶ月間でした。
本番の日。津井の公民館に朝6時から集まり、毎年着付けをしてくださる方がいらっしゃって、人生初の裃(かみしも)・袴(はかま)に袖を通します。
射手の保護者(妻帯者の場合は妻)がお手伝いとして参加してもらうことになっており、うちは6歳の子どもも一緒に来たので、厳かな雰囲気というよりはわいわいとにぎやかに写真を撮ったり話をしたりしていました。
1ヶ月間練習で指導して下さった昨年の大舞(おおまい。的射の儀の最初に行われる特別の演技)担当のかずやさんや、的射の儀そのものを取りまとめされている総裁・副総裁、その他多くの役の方々も、みな今日の晴天を喜び、楽しんでらっしゃるようでした。
この1ヶ月間めっちゃ大変でしたもんね。
皆でお膳の朝食を頂いた後、まず隆泉寺にお参りします。
神事の前にお寺に参るのは不思議な感じもしますが、話せば長い津井独特の歴史ゆえに必要なことのようです。
その後下駄を鳴らしながら、小高い場所にある春日神社まで歩きます。
この日はぽかぽかと暖かい春の陽気で、とにかく心配だった雨の心配もなくなり、何となくうきうきとした気分で風景を楽しみました。
もし雨だった場合は屋根もテントもない場所で、2時間立ったり座ったりの憂き目に合うことになるので、本当にラッキーでした!
この時点で朝の9時半くらいでしょうか。
だんじりもボチボチねり歩き始めたところで、たいていの人はだんじりを見に行っています。
私も去年はだんじりの方でしたので、こんなことが春日神社で行われているなんて何も分かっていませんでした。
もし津井の春の大祭を見に行こうと思われている方は、ぜひ朝の9時半から春日神社に的射の儀を見に来て下さいね。
特に美しい大舞は最初の15分しか見られませんので・・・
今年の大舞はミニビリヤード仲間のマーキーさんで、津井に次々と新しい風を送り込んでいるとにかくバイタリティのある人です。
前年のかずやさんの大舞は柔らかな身のこなしがとても美しかったのですが、今年のマーキーさんの大舞は一つ一つの体のパーツを意識した、非常に端正な舞でした。
15分間の大舞の後、ついに全員で30本の矢を打ち続けます。
一度に2本の矢を「矢拾い」の子どもから受け取り、1本ずつ放ちます。
それを7セット+5セット+3セット=計15セット繰り返します。
矢を放つ一回ごとに短い舞を行うのですが、弓矢を構えたままぐるりと1.5回転(後ろに半回転+さらに360度の一回転)します。
練習初めのころは単に舞を舞っているだけだと思っていましたが、練習の終わり頃に、これは体の中心を見つけるために必要な手順なのではないかと思うようになりました。
実際この1.5回転がうまく出来た時は、矢もうまく的に当たるのです。
ゆっくりと回転するため、短気な私はつい回転速度が速まってしまっていたのですが、これに気づいてからはじっくりと丁寧に回転するよう心がけるようにしましたよ。
あとから妻に聞いたところ、誰が的に当たって誰が外れたかは、横から見ていても全然分からなかったそうです。
ですが、矢を放つ本人たちからはよく分かるため、何度も何度も放ちながらも、うまく当たった!とか的にすら当たらなかった・・・など一喜一憂しています。
それでも6人全員、練習の成果を出しきることが出来たのではないでしょうか。
私自身は最初の一本と最後の一本がど真ん中に当たったので、それだけで大満足しています。
そして今年の的射の儀がスペシャルなのは、津井に住む写真家の山田脩二さんが一連の写真を撮ってくださったことです。
今回アップしている写真はすべて山田さんによるもので、もったいないやらありがたいやら。。
山田脩二さんにお願いして下さった総裁・副総裁の超グッジョブ!です。
参加させていただき、本当にありがとうございました。
春の津井の町並み
普通に散歩しているつもりがすぐ迷子になってしまう(?)、不思議な津井の写真日記です。
南あわじ市の瀬戸内海側にある小さな町津井は、中央、雁子、中津浦、内原、本村、西本村の地区に分かれており、海が見える散歩コースとしておすすめなのが中央、雁子、中津浦です。
ただ、この3つの地区は大きな三角形の形をしているせいか、まっすぐ歩いているつもりが思わぬ方向に進んでいることが多く、歩いていて「ここは異次元空間か?!」と言いたくなることもしばしば。
初心者のかたはコンパスを持参されることを、割と本気でおすすめします。
今回載せた写真はGPS付きのカメラで撮影しましたので、Picasa+Googleマップで写真地図を作りました。
津井にはまだまだ面白いスポットがあちこちにありますので、また気が向いた時に写真記事を作りたいと思います。
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