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ダウンロード違法化決定。著作権法が「仮想化」の波を押し進めるかも。

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「ダウンロード違法化」「検索キャッシュ合法化」盛り込んだ著作権法改正案が閣議決定
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/11/news069.html

 政府は3月10日の閣議で、いわゆる「ダウンロード違法化」などを盛り込んだ著作権法改正案を閣議決定した。ネット時代への対応を主眼に置いた改正案で、今国会に提出し、来年1月1日の施行を目指す。

 改正案では、違法録音・録画物を違法と知りながらダウンロードする行為を禁止。違法着うたの広がりなどに対応した規定で、罰則はない。

 検索エンジンのキャッシュや、データバックアップのためのキャッシュは著作者の許諾を得ずに行えると規定。検索事業者は日本国内にサーバを置けるようになる。
 

 

折りしも、ZumoDriveSkyDriveといったオンラインストレージ文化が花開きつつある昨今、立証の難しいケースが続々出てきそうです。
罰則はないそうですが、運用で拡大解釈される危険性もあります。

違法ダウンロードの取締りといえば「いたちごっこ」のイメージがありますが、この法律が後追いとなって「仮想化」が一気にコンシューマー化が進むかもしれません。

デスクトップ仮想化は多くのツールが出揃い、すでに使える存在になっています。
仮想化の際にはホストOSを用意し、この中で別のOSが動かすわけですが、インターネット上にホストOSのサーバーを用意すれば、世界中のどこからも同じデスクトップ環境へアクセスできるようになります。

例えば海外のレンタルサーバーにホストOSをセットアップし、Windowsをインストールして、その上でファイル交換ソフトを動かすとか。
その同じ仮想デスクトップ上で、違法ダウンロードしたソフトウェアを使ったり、音楽や映画を見たりした場合、手元のコンピュータにはキャッシュも残らないわけなので、いわゆる「(自分のPCに)ダウンロード」したことにはならない。気がする。

「海外のレンタルサーバーにホストOSをセットアップし、Windowsをインストールして」というのがどれくらいのハードルがあるのかは分からないですが、やってみたら普通に出来そうな気がします。

インターネットがある限り、違法ダウンロードはなくならないと思っています。
以前も書きましたが、それをやめさせるのではなく 「チアペイメント」 のようにサービスを受けた後にお金を払う考え方を取り入れるくらいしか、真の対応策は無いのではないでしょうか。

このような法律を作る大変さも想像はできますが、「問題がある→禁止する」以外の手段を検討していってほしいものです。